シャドーイング編

no.3 シャドーイング編 ピート・ブティジェッジ氏 MAYOR PETE INTERVIEW on IMPEACHMENT INQUIRY

こんにちは!本日もリスニング日和ですね!

今回のリスニング日和は、2020年米国大統領選挙の民主党候補の1人、ピート・ブィジェッジ氏のインタビューです。中西部インディアナ州サウスベンド市のピート市長Mayor Peteは荒廃した町を復活させた手腕が高く評価され、最年少37歳ながら明晰な頭脳とコミュニケーション能力でメキメキ頭角を現しています。今回は米国議会下院The Houseでのトランプ大統領に対する弾劾調査Impeachment Inquiry入り決定について意見を語るインタビューです。

少し背景を説明しますと・・・弾劾手続き入りの発端は、トランプ大統領がウクライナの大統領との電話会談の中で「自身の政敵political opponentに不利な行動をしてほしい。そうしないと軍事支援を中止するぞ」という旨の要請を行ったとされる問題です。内部告発whistle-blowingにより疑惑が判明し、下院の多数派政党民主党the Democratic Partyは弾劾調査impeachment inquiryに踏み切りました。大統領の党である共和党the Republican Partyは必死に大統領を擁護しているところです。インタビューでは疑惑の電話会談はthe call, 内部告発者が行った告発はthe complaintと表現されています。ちなみに弾劾を決めるのは下院、弾劾裁判を実際に行うのは上院the Senateです。

頭の回転の速さを感じさせる非常に効率的な構造の文章を作る人で、話すスピードも速く、ついていくのは決して簡単ではありません。が、是非この1分半程のインタビューを完コピして、ピート市長の優れたスピーキング能力を少しでも体感してください。いずれ彼が大統領になる日、その英語を誰よりクリアに聞きとることを目指して!

ネイティブ英語の聞き取りを強化するシャドーイング編。<一語一句精密に聞きとる力>を鍛えましょう。単語1つ1つをセパレートして聞きとれるようになったら成長を実感できるはず。

<1回聞いただけで瞬時に理解する力>を鍛えるリプロダクション編はこちら

準備:ヘッドホンをつける。自分の声を録音するレコーダー。

(英文スクリプトと日本語訳は一番最後にあります。必要に応じプリントアウトをして下さい。)

今回は6分55秒の動画のうち、最初の1分35秒を使います。

①First Shadowing

英語音声を再生し、スクリプトは見ず、聞こえてきた音をしっかり声を出して正確に発音する。腕試しです。ここではまだ自分の声を録音する必要はありません。

かなりスピードが速いです。文章の意味はさておき、とにかく聞こえた通りの音を口から出してみましょう。この段階では出来る範囲でついていければよいです。

シャドーイングの詳しい説明はこちら

②Transcript Check

英文スクリプトを見ながら英語音声を聞き、内容を確認する。

③Trial Shadowing & Performance Check 

英語音声を再生し、スクリプトは見ないで再度シャドーイング。聞こえてきた音をしっかり声を出して正確に発音する。しっかり発音できているか、抜けている音はないか、聞きとれていない箇所はないか、確認するため、自分の声を録音しておき、スクリプトと照らし合わせてチェックする。

④Training Shadowing ここが一番重要!

③で正確に発音できなかった部分を再度練習する。必要ならスクリプトを見ながらシャドーイングして、最終的にスクリプトを見ないでもついていけるまで練習する。自分の声を録音して確認する。

“Glad to be with you.”“ ぶらとびずゆっ”? そう聞こえちゃいますか?そういう時はまず、“グラッド・トゥー・ビ・ウィズ・ユーと何度も発音して、口が動くように練習したあと、音声を聞きながら”グラッド・トゥー・ビ・ウィズ・ユー“とシャドーイングしましょう。ついていけるまで練習し、ネイティブ英語のGlad to be with you を音で覚えられたら、そろそろ単語1つ1つがセパレートして”Glad””to””be””with””you”と聞こえてきます。同様に”how to deal with it”や”what they think they can get away with”も、まず口を動かす練習をしてからフルスピードのシャドーイングをやってみて下さい。

正しい方法で出来てますか?守るべきポイント!

その1:しっかり発声する。日常会話程度の音量を出す。

その2:英語のリズム、イントネーションを忠実に再現する。

その3:一語一句、正確に発音する。of, ‘s, asといった小さな音も確実に。綺麗に発音できるようになるまで何度も繰り返す。

⑤Final Shadowing 

仕上げのシャドーイング。英語音声を再生し、スクリプトは見ないでシャドーイングする。録音した自分のパフォーマンスを再生しチェックする。

ネイティブの英語を体で覚えて自分のものとするためには、同じ素材を何度も繰り返して練習することが必要です。3日~1週間は、同じ素材を反復練習して下さい。最終日には楽勝で⑤まで終了するはずです。

 時間がない方~1日30秒ずつ進める。①~⑤までをこなす。20分程度でできるでしょう。次の日は、前日の復習シャドーイングをした後に、次の30秒に進んで下さい。全編終えたら1分35秒一気にやって仕上げとします。

リスニング日和でリスニング習慣、頑張ってください! 以下、スクリプトと抄訳です。

 シャドーイング編が終わったらリプロダクション編も!

CHRIS CUOMO, CNN PRESENTER: The impeachment move in the House changes the equation for everyone, the Left, the Right, you guys, the reasonable ones, and certainly the people who want to be President, including the man sitting next to me, Mayor Pete Buttigieg. Always a pleasure, good to have you.

MAYOR PETE BUTTIGIEG, PRESIDENTIAL CANDIDATE: Glad to be with you.

CUOMO: Surprised?

BUTTIGIEG: A little bit. But we knew that, at some point, we would hit a breaking point, and we are there. This is a moment of truth for the country. I think this is a moment of truth for the Republican Party. Sooner or later, it had to come, because any one of these abuses that we’ve seen, over recent years, any one of them could have been career- ending for any other President. The issue is they all came at once, and it shocked the system, the system couldn’t figure out how to deal with it. Now, the system is kicking in. And the Constitution is kicking in. And there’s going to be a process that leads to some kind of accountability on this.

CUOMO: You’re worried that you haven’t seen the call, haven’t seen the complaint?

BUTTIGIEG: It’s not just about the call. It’s not just about the complaint. But we do know that we have seen in plain view the President of the United States confess to wrongdoing. He didn’t look very guilty when he did it. But that doesn’t change the fact that it was a confession. And, right now, we see strong evidence that the American President may have sold out U.S. national security interests, to go after a political opponent. That’s just the latest in a number of things, any one of which might be impeachable. But the real question is what standard are we going to hold the Presidency to? This isn’t just about this President. This is about the American Presidency, because if a line is not drawn now, then future Presidents, even long after our lifetimes, will have a different and lower bar for what they think they can get away with.

CNNアンカー クリス・クオモ:弾劾に関する議会下院の動きは、誰の判断をも一変させます。左派、右派、理性的な視聴者の皆さん、そして私の横におかけのピート・ブティジェッジ市長を含む大統領を目指す人々にとってもです。今回もご出演ありがとうございます。

大統領候補 ピート・ブティジェッジ市長:光栄です。

クオモ:(弾劾調査入り決定に)驚きましたか?

ブティジェッジ:少しは。しかし、いずれかの時点でそうせざるを得なくなっていたでしょう。そして今がその時です。この国にとって運命の瞬間、そして共和党にとって運命の瞬間なのだと思います。 遅かれ早かれ、こうなるべきでした。ここ数年、我々が見てきた(トランプ大統領の)一連のひどい行いは、どれをとっても、そして誰が大統領でも、職を解かれて仕方のないものばかりでしたから。 一連の問題行為が同時に多発したために、国の機能全体がショック状態となり、どう処理すべきか混乱しました。今、機能は回復し、憲法が機能し始め、この事態の説明責任を何らかの形で問うプロセスが動きだそうとしています。

クオモ:電話会談や告発の内容を直接見たわけではない点を心配していましたが?

ブティジェッジ:電話や告発だけの問題ではありません。しかし、米国合衆国大統領自ら不正行為を告白する様を我々はまさに目の前で見たではないですか。彼が悪びれることなく(電話の内容を)認めたとはいえ、あの発言が自供であるという事実は変わりません。今や、米国大統領が政敵対策のために国家安全保障上の国益を売り渡したらしい強力な証拠が出ています。弾劾の原因になりうる数々の問題行為が、今回もまた1つ出て来たに過ぎません。 問題は、我々は大統領にどんな基準を求めるかということです。これは今の大統領だけではなく、米国大統領府にとっての問題です。ここで基準を明確にしておかなければ、我々の時代のずっと後の大統領を含め未来の大統領たちに課される善悪の基準は、これまでと異なる低次元のものになってしまうからです。

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