シャドーイング編

no.1 シャドーイング編 ヒラリー・クリントン氏 TOMORROW WILL BE BETTER by Secretary of State Hillary Clinton 

こんにちは!本日もリスニング日和ですね!

今回のリスニング日和は、米国のヒラリー・クリントンさんの国務長官Secretary of State(日本でいう外務大臣)時代のstatementです。第1次オバマ政権で長官を務めていた時、米国で社会問題化したLGBTの中高生などの自殺急増について談話を発表しました。 非常に聞きやすい英語と意味明瞭な言い回しは、良質なプレゼンテーションの理想的なお手本になります。

ネイティブ英語の聞き取りを強化するシャドーイング編。<一語一句精密に聞きとる力>を鍛えましょう。単語1つ1つをセパレートして聞きとれるようになったら成長を実感できるはず。

<1回聞いただけで瞬時に理解する力>を鍛えるリプロダクション編はこちら

準備:ヘッドホンをつける。自分の声を録音するレコーダー。

(英文スクリプトと日本語訳は一番最後にあります。必要に応じプリントアウトをして下さい。)

First Shadowing

英語音声を再生し、スクリプトは見ず、聞こえてきた音をしっかり声を出して正確に発音する。腕試しです。ここではまだ自分の声を録音する必要はありません。

シャドーイングの詳しい説明はこちら

②Transcript Check

英文スクリプトを見ながら英語音声を聞き、内容を確認する。

③Trial Shadowing & Performance Check 

英語音声を再生し、スクリプトは見ないで再度シャドーイング。聞こえてきた音をしっかり声を出して正確に発音する。しっかり発音できているか、抜けている音はないか、聞きとれていない箇所はないか、確認するため、自分の声を録音しておき、スクリプトと照らし合わせてチェックする。

④Training Shadowing ここが一番重要!

③で正確に発音できなかった部分を再度練習する。必要ならスクリプトを見ながらシャドーイングして、最終的にスクリプトを見ないでもついていけるまで練習する。自分の声を録音して確認する。

正しい方法で出来てますか?守るべきポイント!

その1:しっかり発声する。日常会話程度の音量を出す。

その2:英語のリズム、イントネーションを忠実に再現する。クリントン長官のものまねをする要領で。

その3:一語一句、正確に発音する。of, ‘s, asといった小さな音も確実に。綺麗に発音できるようになるまで何度も繰り返す。

⑤Final Shadowing 

仕上げのシャドーイング。英語音声を再生し、スクリプトは見ないでシャドーイングする。録音した自分のパフォーマンスを再生しチェックする。

①~⑤の練習をこなすのに、だいぶ集中力が必要だったと思います。これを英語ではなく日本語訳の発声にすると、同時通訳になるわけですね。

繰り返しますが、大切なのは・・・

★しっかり発声

★リズムやイントネーションまで確実に再現

★一語一句正確に発音

それと、もうひとつ。ネイティブのリスニング感覚を習得するために守るべきシンプルなポイントがあります。

ネイティブの英語を体で覚えて自分のものとするためには、同じ素材を何度も繰り返して練習することが必要です。3日~1週間は、同じ素材を反復練習して下さい。最終日には楽勝で⑤まで終了するはずです。

例えば、今回の音声の場合だと、2分30秒ほどありますので・・・

時間がある方~全編一度にどうぞ。但し①~⑤を3,4日繰り返して下さい。

時間がない方~1日30秒ずつ進める。①~⑤までをこなす。20分程度でできるでしょう。次の日は、前日の復習シャドーイングをした後に、次の30秒に進んで下さい。全編終えたら2分30秒一気にやって仕上げとします。

リスニング日和でリスニング習慣、頑張ってください!

以下、スクリプトと抄訳です。

シャドーイング編が終わったらリプロダクション編も!

Like millions of Americans, I was terribly saddened to learn of the recent suicides of several teenagers across our country after being bullied because they were gay or because people thought they were gay. Children are particularly vulnerable to the hurt caused by discrimination and prejudice and we have lost many young people over the years to suicide. These most recent deaths are a reminder that all Americans have to work harder to overcome bigotry and hatred.

I have a message for all the young people out there who are being bullied, or who feel alone and find it hard to imagine a better future: First of all, hang in there and ask for help. Your life is so important—to your family, your friends, and to your country. And there is so much waiting for you, both personally and professionally— there are so many opportunities for you to develop your talents and make your contributions.

And these opportunities will only increase. Because the story of America is the story of people coming together to tear down barriers, stand up for rights, and insist on equality, not only for themselves but for all people.

And in the process, they create a community of support and solidarity that endures. Just think of the progress made by women just during my lifetime by women, or ethnic, racial and religious minorities over the course of our history —and by gays and lesbians, many of whom are now free to live their lives openly and proudly.

Here at the State Department, I am grateful every day for the work of our LGBT employees who are serving the United States as foreign service officers and civil servants here and around the world. It wasn’t long ago that these men and women would not have been able to serve openly, but today they can—because it has gotten better. And it will get better for you.

So take heart, and have hope, and please remember that your life is valuable, and that you are not alone. Many people are standing with you and sending you their thoughts, their prayers and their strength. Count me among them. Take care of yourself.

最近、全米で複数のティーンエイジャーが同性愛者であるために、或は同性愛者と思われたために、いじめにあい、自殺に至ったことを知り、私も多くの国民同様、深い悲しみを感じています。子供は差別や偏見による痛みに特に弱く、長年の間、多くの若者が自殺によって命を絶ってきました。昨今のケースも、全ての米国人が差別心と憎しみを克服するためにもっと努力しなければならないことを、改めて知らせています。

今、いじめを受けている人、孤独を感じている人、とても未来など見えないと思っている人、そんな若い人達に伝えたいことがあります。まず、今は何とか堪えて下さい。そして助けを求めて下さい。あなたの命は、あなたのご家族、友達、そして国にとって大切です。これからのあなたの人生、公私ともに素晴らしいことが沢山訪れます。あなたの才能を伸ばし、あなたが世の中の役に立てる機会が数多くやってきます。

そうした機会はどんどん増えるでしょう。米国という国はこれまで、人々が集い、自分のためだけではなく全ての人のために障壁を打破し、権利のために立ち上がり、平等を叫んできた国だからです。

その過程の中で、永続的な支援と連帯を行うコミュニティが生まれます。例えば女性達は、私が生まれて以降だけでも大きな前進を実現してきましたし、民族、人種、宗教のマイノリティ、そしてゲイ・レズビアンの人々も、この国の歴史が移り行く中で前進を実現してきました。今や多くのゲイ・レズビアンの人々がそれを公表し誇りを持って生きる自由を手にしています。

私は、国内外で外交官として、また一般公務員として働くLGBTの国務省職員に日々感謝しています。同性愛を公表した上で働くことは、つい最近まで不可能なことでしたが今なら出来ます。前進があったからです。そして、あなたにも前進がやってくるでしょう。

どうか勇気、そして希望を持って。あなたの命は価値があるということ、あなたは一人ではないことを忘れないで。沢山の人があなたの味方で、あなたを思い、あなたのために祈り、応援しています。私もその一人です。

自分を大切に。

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