シャドーイング編

no.13シャドーイング編 ハリー王子 Statement from Prince Harry on Standing Down as Royals

こんにちは!本日もリスニング日和ですね!

今回のリスニング日和は、英国王室のハリー王子のスピーチです。米国人女優メーガン・マークルさんとの間に第1子が誕生したハリー王子ですが、王室シニアメンバーからの離脱を発表しました。当初は王子として一部公務を続けつつ経済的自立を目指す、フレックス王室メンバーを想定していたようですが、緊急家族会議の結果、公務を完全にはずれることが決まりましたね。王子個人の家族と国への率直な思いが込み上げるスピーチで、簡潔明瞭かつ品の良い言い回しが満載。感情を控えめに表現しつつ、聴衆に親しみを感じさせるかっこいい英語です。

ネイティブ英語の聞き取りを強化するシャドーイング編。<一語一句精密に聞きとる力>を鍛えましょう。単語1つ1つをセパレートして聞きとれるようになったら成長を実感できるはず。

<1回聞いただけで瞬時に理解する力>を鍛えるリプロダクション編はこちら

準備:ヘッドホンをつける。自分の声を録音するレコーダー。

(英文スクリプトと日本語訳は一番最後にあります。必要に応じプリントアウトをして下さい。)

①First Shadowing

英語音声を再生し、スクリプトは見ず、聞こえてきた音をしっかり声を出して正確に発音する。腕試しです。ここではまだ自分の声を録音する必要はありません。

シャドーイングの詳しい説明はこちら

②Transcript Check

英文スクリプトを見ながら英語音声を聞き、内容を確認する。

③Trial Shadowing & Performance Check 

英語音声を再生し、スクリプトは見ないで再度シャドーイング。聞こえてきた音をしっかり声を出して正確に発音する。しっかり発音できているか、抜けている音はないか、聞きとれていない箇所はないか、確認するため、自分の声を録音しておき、スクリプトと照らし合わせてチェックする。

④Training Shadowing ここが一番重要!

③で正確に発音できなかった部分を再度練習する。必要ならスクリプトを見ながらシャドーイングして、最終的にスクリプトを見ないでもついていけるまで練習する。自分の声を録音して確認する。

⑤Final Shadowing 

仕上げのシャドーイング。英語音声を再生し、スクリプトは見ないでシャドーイングする。録音した自分のパフォーマンスを再生しチェックする。

リプロダクション編はこちら!

リスニング日和でリスニング習慣、頑張ってください!

以下、スクリプトと抄訳です。

Before I begin, I must say that I can only imagine what you may have heard or perhaps read over the past few weeks. So, I want you to hear the truth from me, as much as I can share – not as a Prince, or a Duke – but as Harry, the same person that many of you have watched grow up over the last 35 years, but with a clearer perspective. The UK is my home and a place that I love. That will never change.

I have grown up feeling supported by so many of you and I watched as you welcomed Meghan with open arms. As you saw me find the love and happiness that I hoped for all my life. Finally the second son of Diana got hitched, hooray.

I also know that you’ve come to know me well enough over all these years to trust that the woman that I chose as my wife upholds the same values as I do. And she does. And she’s the same woman I fell in love with. We both do everything that we can to fly the flag and carry out our roles for this country with pride.

Once Meghan and I were married, we were excited, we were hopeful and we were here to serve. For those reasons, it brings me great sadness that it has come to this. The decision that I have made for my wife and I to step back is not one that I made lightly. It was so many months of talks after so many years of challenges. And I know I haven’t always gotten it right but as far as this goes, there really was no other option.

What I want to make clear is: we aren’t walking away and we are certainly not walking away from you. Our hope was to continue serving the Queen, the Commonwealth and my military associations but without public funding. Unfortunately, that wasn’t possible.

I’ve accepted this, knowing that it doesn’t change who I am or how committed I am, but I hope that helps you understand what it had come to. That I would step my family back from all I have ever known, to take a step forward into what I hope could be a more peaceful life. I was born into this life and it was a great honor to serve my country and the Queen.

When I lost my mum 23 years ago, you took me under your wing, you looked out for me for so long. But the media is a powerful force, and my hope is one day our collective support for each other can be more powerful because this is so much bigger than just us.

It has been our privilege to serve you, and we will continue to lead a life of service. So in that respect, nothing changes. It has also been a privilege to meet so many of you, and to feel your excitement for our son Archie, who saw snow for the first time the other day and thought it was bloody brilliant.

I will always have the utmost respect for my grandmother, my commander in chief, and I am incredibly grateful to her and the rest of my family for the support they have shown Meghan and I over the last few months. I will continue to be the same man who holds his country dear and dedicates his life to supporting the causes, charities and military communities that are so important to me.

Together, you have given me an education about living. And this role has taught me more about what is right and just than I could have ever imagined. We are taking a leap of faith. Thank you for giving me the courage to take this next step.”

本題に入る前に、最近数週間に皆さんがおそらく聞いたり読んだりしたことについては想像するしかありませんが、私がお話しできる限りのこと、本当のことを、私自身の口から皆さんに聞いていただきたいと思います。王子や公爵としてではなくハリーとして、この35年間皆さんが成長を見守ってきたのと同じ人物、しかしより明瞭な視野を持った人間として、お話ししたいのです。イギリスは私の故郷、私の愛する場所です。これが変わることは決してありません。

私は皆さんに支えられていると感じながら育ちました。皆さんがメーガンを温かく歓迎して下さるのを見ました。皆さんは、私が人生でずっと求め続けてきた愛と幸せを掴むのも見ていました。ダイアナの次男がようやく年貢を収めたぞ、バンザイってね。

皆さんは長年の付き合いで私のことを十分ご存知でしょうから私が妻に選んだ女性は私と価値観が一致していると信用してくださっているはずです。それはその通りです。彼女は私が恋に落ちた相手でもあります。私達は二人とも、この国のために誇りを持って役割を果たし旗を振るためなら、自分たちにできるすべてのことをします。

メーガンと私は結婚して歓喜し、希望に燃え、奉仕の意欲に満ちていました。ゆえに今回のような結果となり私は大いなる悲しみを感じています。私が自分と妻のためにした王室から離れるという決断は軽いものではありません。何年もの試練と何カ月もの話し合いがありました。自分が常に正しいわけではないとは知っていますが、今回のことについては他に選択肢はありませんでした。

明確にお伝えしたいこと、それは私達は消えるわけではない、まして皆さんの前から消えることはないということです。私達は公金を使わずに女王、コモンウェルスに仕え続け、軍関係の支援活動を続けたいと望みました。残念ながらそれは不可能でした。

私は現実を受け入れました。私という人間、私の決意の程が変わるわけではありませんから。しかしそれで何を得ることになったのか、皆さんに理解していただければと思うのです。私は自分にとって全てだった世界から家族を一歩遠ざけ、もっと平穏になるであろう人生に一歩踏み出すのです。私は生まれた時からこの世界にいました。祖国と女王のため仕えることは大きな名誉でありました。

23年前母を亡くした時、皆さんは私を守り、その後も本当に長い間、育んでくださいました。しかしメディアは強力な力を持っています。いつの日か私たち皆で支え合いより強くなれることを願います。唯我々だけの問題ではないからです。

これまで皆さんに奉仕できて光栄でした。これからも奉仕の日々を送っていきます。その点では何の変化もありません。これまで本当に多くの方々にお会いし、また、私達の息子アーチーの誕生を喜んで下さっているのを感じられたことも、光栄に思っています。アーチーは先日、人生初の雪を見てマジ最高だそうです。

私は我が祖母にして最高司令官である女王に最大の尊敬を持ち続けます。女王、そして家族には、過去数か月メーガンと私を支えてくださったことに心から感謝しています。 私は変わりません。これからも祖国を大切にし、私にとって非常に大切な大義、慈善活動、軍人コミュニティーの支援に身を捧げていきます。

皆さんは私に生きるとは何か教えて下さいました。(慈善団体における)この役割を務めるにあたり、何が正しいのかを学び、そしてそれは想像以上のことであったことも知りました。 私達は思い切ってやってみます。次のステップを踏む勇気を下さり、ありがとうございます。

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