シャドーイング編

no.27シャドーイング編 カマラ・ハリス上院議員Senator Kamala Harris’ Speech at the Iowa Democratic Hall of Fame

こんにちは!本日もリスニング日和ですね!

今回のリスニング日和は、2020年米国大統領選挙で民主党のバイデン前副大統領former Vice President Joe Bidenと組む副大統領候補running mateに指名された、カマラ・ハリス上院議員です。バイデン氏はかねてより女性を指名すると明言しており、中でもdiversityを尊重しマイノリティ出身を選ぶのではと言われてきました。特にBLM運動Black Lives Matter運動も盛んな頃合。ハリスさんはお父さんがジャマイカ、お母さんがインドの出身だそうです。

そのハリスさん、春先までは自分が大統領候補でした。今回のスピーチもその当時ものです。アメリカの選挙戦は事実上共和党Republicanと民主党Democratsの一騎打ちですが、まずは党内で立候補希望者を一本化する予備選primaryという選挙を州毎に行い、8月の党大会までに指名候補を1人に絞ります。今回ハリスさんがスピーチを行ったアイオワ州は、予備選の初戦の州。この州での勝利は、稼げるポイントこそ少ないけれど、長丁場の戦いの中で初戦を勝ちとるとインパクト大。ということで、各候補とも大変重要視し、何度も現地を訪問します。

ネイティブ英語の聞き取りを強化するシャドーイング編。<一語一句精密に聞きとる力>を鍛えましょう。単語1つ1つをセパレートして聞きとれるようになったら成長を実感できるはず。

<1回聞いただけで瞬時に理解する力>を鍛えるリプロダクション編はこちら

準備:ヘッドホンをつける。自分の声を録音するレコーダー。 (英文スクリプトと日本語訳は一番最後にあります。必要に応じプリントアウトをして下さい。)

今回は最初の1分52秒までを使ってトレーニングします。

①First Shadowing

英語音声を再生し、スクリプトは見ず、聞こえてきた音をしっかり声を出して正確に発音する。腕試しです。ここではまだ自分の声を録音する必要はありません。

シャドーイングの詳しい説明はこちら

②Transcript Check

英文スクリプトを見ながら英語音声を聞き、内容を確認する。

③Trial Shadowing & Performance Check 

英語音声を再生し、スクリプトは見ないで再度シャドーイング。聞こえてきた音をしっかり声を出して正確に発音する。しっかり発音できているか、抜けている音はないか、聞きとれていない箇所はないか、確認するため、自分の声を録音しておき、スクリプトと照らし合わせてチェックする。

④Training Shadowing ここが一番重要!

③で正確に発音できなかった部分を再度練習する。必要ならスクリプトを見ながらシャドーイングして、最終的にスクリプトを見ないでもついていけるまで練習する。自分の声を録音して確認する。

いかがですか?ハリスさんの英語は時々早いですが、基本、一言一言明確な発音、誰もが分かる言い回し、有権者を引き込むリズム良いスピーチは、さすがプロの政治家。もとはカリフォルニア州の検事総長だった検察官出身で、けっこうなやり手です。大統領候補だった時に参加した討論会ではバイデンさんを人種問題でとっちめて大変話題になりましたが、そうしたイケイケなところも買っての副大統領候補ご指名かもしれませんね。

⑤Final Shadowing 

仕上げのシャドーイング。英語音声を再生し、スクリプトは見ないでシャドーイングする。録音した自分のパフォーマンスを再生しチェックする。

リプロダクション編はこちら!

リスニング日和でリスニング習慣、頑張ってください! 以下、スクリプトと抄訳です。

 What’s up, Iowa? It’s good to be back with you. It is great to be back with you. And I want to thank the people of Iowa, because ever since the first trip I paid here as a presidential candidate, you have been informing and helping me be a better candidate — and you undoubtedly will help me be a better president.

So I want to thank you. In fact, one of the first meetings I had was a meeting with a group of teachers here. And during that meeting, you said to me, “Hey Kamala, you know, this issue of teacher pay you’ve been talking about is a national issue.”

And it was because of the conversation that we had that as my first policy proposal, I am prepared to make the first federal investment in the history of our country in closing that teacher pay gap. I thank you.

And so that’s just — that’s part of the backbone, part of the backbone, of what I believe needs to be done right now — which is to make the case for America. Make the case for our America. An America where health care is a right not a privilege; America where teachers are paid their value; an America where women have the right to make decisions about their own bodies; an America where somebody has to work only one job to put food on the table and a roof over their head; an America where our children do not have to go to school every day and be concerned about some mass shooter roaming the hallways of their school; an America where we have a president of the United States who knows it is a sign of strength not to beat people down but to lift people up.

アイオワの皆さん、調子はどうですか?またお会いできて嬉しいです。私はアイオワ州の皆さんにお礼を言いたいと思っています。大統領候補として初めてアイオワを訪れてからというもの、皆様が情報を与えてくださり、助けてくださったおかげで、私はよりよい候補者に、そして、間違いなく、よりよい大統領になれるからです。

ですので、皆様に感謝を伝えたいと思います。例をあげますと、最初の頃に教員グループとの集会をしたことがありました。その時にアイオワの皆さんから「ねえカマラ、今あなたが話している教員の給与問題は全米の問題だよ」と言われました。

その一言があったので、私が一番に発表した政策が、米国史上初の連邦政府による教員給与格差是正の投資を行うという提案になったのです。ありがとうございます。

これは今やるべきこと、つまりアメリカのために声をあげようということの支柱となる政策の1つとなっています。アメリカのために声をあげるのです。医療が特典ではなく権利であるアメリカ、先生がその価値に見合う給与を受け取るアメリカ、女性が自分の体のことを自分で決める権利があるアメリカ、住む家を持ち家族を養うために仕事を掛け持ちしなくてもよいアメリカ、子供たちが毎日、銃乱射犯が廊下をうろついていたらどうしようと心配せず学校に行けるアメリカ、人々を痛めつけるのではなく支えて持ち上げることが強さなのだと知っている大統領がいるアメリカです。

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