シャドーイング編

no.37シャドーイング編 ジョン・ケリー  Special Envoy for Climate John Kerry

こんにちは!本日もリスニング日和ですね!

今回のリスニング日和は、バイデン米政権で気候変動問題担当特使になったジョン・ケリーさんです。気候変動問題の会合で強く行動を求めたスピーチを取り上げます。民主党の大統領候補となり、2004年の選挙でブッシュ元大統領に敗れましたが、その後もオバマ政権で国務長官に起用されるなどしてきた、米国政界屈指の国際派の1人。単語1つ1つの響きやスピーチのリズムが美しい、誰が聞いても魅力的な英語です。

ネイティブ英語の聞き取りを強化するシャドーイング編。<一語一句精密に聞きとる力>を鍛えましょう。単語1つ1つをセパレートして聞きとれるようになったら成長を実感できるはず。

<1回聞いただけで瞬時に理解する力>を鍛えるリプロダクション編はこちら

準備:ヘッドホンをつける。自分の声を録音するレコーダー。

(英文スクリプトと日本語訳は一番最後にあります。必要に応じプリントアウトをして下さい。)

①First Shadowing

英語音声を再生し、スクリプトは見ず、聞こえてきた音をしっかり声を出して正確に発音する。腕試しです。ここではまだ自分の声を録音する必要はありません。

シャドーイングの詳しい説明はこちら

②Transcript Check

英文スクリプトを見ながら英語音声を聞き、内容を確認する。

③Trial Shadowing & Performance Check 

英語音声を再生し、スクリプトは見ないで再度シャドーイング。聞こえてきた音をしっかり声を出して正確に発音する。しっかり発音できているか、抜けている音はないか、聞きとれていない箇所はないか、確認するため、自分の声を録音しておき、スクリプトと照らし合わせてチェックする。

④Training Shadowing

ここが一番重要! ③で正確に発音できなかった部分を再度練習する。必要ならスクリプトを見ながらシャドーイングして、最終的にスクリプトを見ないでもついていけるまで練習する。自分の声を録音して確認する。

⑤Final Shadowing 

仕上げのシャドーイング。英語音声を再生し、スクリプトは見ないでシャドーイングする。録音した自分のパフォーマンスを再生しチェックする。

リプロダクション編はこちら!

リスニング日和でリスニング習慣、頑張ってください!

以下、スクリプトと抄訳です。

The climate crisis – my friends – is the test of our own times, and while some may still believe it is unfolding in slow motion, no. This test is now as acute and as existential as any previous one./

My mother and members of her family fled France as an occupying army moved through the country. Their house was ultimately bombed and burned to the ground. /

And when I was just 4 years old, my mother brought me there to visit the ruins – her first visit back since the war. Almost nothing was left and a skeleton of a burned-out building rose into the sky with one stone staircase. That is my earliest memory./

And I mention it because I’m glad I have it – because like most in my generation, I grew up with a visceral understanding of how close the world came to chaos – and how allies and alliances dedicated to order and openness, common interests and shared values made all the difference./

友人の皆さん、気候変動は我々の時代の試練です。スローモーションで進んでいると信じている人がまだいるようですが、違います。この試練は、これまでのものと同じくらい、急激に進み、人類の存続を脅かしています。/

第二次大戦中、私の母と母の家族は、占領軍が迫るなかフランスから脱出しました。自宅は爆撃を受け、焼け落ちました。/

私は4歳の時、母に連れられ焼け跡を訪れました。母には戦後初めての帰郷でした。石製の階段が1段残っているだけで、あとは焼けただれた骨組みが空にむかって立っているだけでした。それが私が覚えている最初の記憶です。/

この話をしたのは、その記憶が残っていて良かったと思うからです。私も、大半の同世代の人と同様に、世界が崩壊寸前だったこと、そして同盟国と同盟関係が秩序の維持に貢献し、開放性、共通の利益、そして共有の価値観が大きな違いもたらすことを、痛切に理解しているからです。/

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