シャドーイング編

no.5 シャドーイング編 ジャシンダ・アーダーンNZ首相 Assessment of Global Affairs by PM Jacinda Ardern

こんにちは!本日もリスニング日和ですね!

今回のリスニング日和は、ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相のスピーチです。NZではクライストチャーチのイスラム礼拝所での白人至上主義に感化された人物white nationalistによる銃乱射事件が発生した後、アーダーン首相の過激主義extremismや差別・偏見discrimination and bigotryを非難し国民の団結を促す卓越したスピーチが高く評価されました。今回もそんな ナショナリズムや独裁主義の世界的な広がりに警鐘を鳴らしたスピーチです。スピードがある上に訛りがあり、最初は難しいと感じるかもしれませんが何度も繰り返して音で覚えれば、似たような訛りのある英語がもっと聞きとりやすくなってきますよ。頑張ってください!

ネイティブ英語の聞き取りを強化するシャドーイング編。<一語一句精密に聞きとる力>を鍛えましょう。単語1つ1つをセパレートして聞きとれるようになったら成長を実感できるはず。

<1回聞いただけで瞬時に理解する力>を鍛えるリプロダクション編はこちら

準備:ヘッドホンをつける。自分の声を録音するレコーダー。 (英文スクリプトと日本語訳は一番最後にあります。必要に応じプリントアウトをして下さい。)

①First Shadowing

英語音声を再生し、スクリプトは見ず、聞こえてきた音をしっかり声を出して正確に発音する。腕試しです。ここではまだ自分の声を録音する必要はありません。

シャドーイングの詳しい説明はこちら

②Transcript Check

英文スクリプトを見ながら英語音声を聞き、内容を確認する。

③Trial Shadowing & Performance Check 

英語音声を再生し、スクリプトは見ないで再度シャドーイング。聞こえてきた音をしっかり声を出して正確に発音する。しっかり発音できているか、抜けている音はないか、聞きとれていない箇所はないか、確認するため、自分の声を録音しておき、スクリプトと照らし合わせてチェックする。

④Training Shadowing ここが一番重要!

③で正確に発音できなかった部分を再度練習する。必要ならスクリプトを見ながらシャドーイングして、最終的にスクリプトを見ないでもついていけるまで練習する。自分の声を録音して確認する。

正しい方法で出来てますか?守るべきポイント!

その1:しっかり発声する。

その2:英語のリズム、イントネーションを忠実に再現する。

その3:一語一句、正確に発音する。

Final Shadowing 

仕上げのシャドーイング。英語音声を再生し、スクリプトは見ないでシャドーイングする。録音した自分のパフォーマンスを再生しチェックする。

いかがでしょうか?NZ人であるアーダーン首相独特のアクセントもそっくりに再生できたでしょうか?そこまで完璧にシャドーイングするにはかなりの集中力が必要だと思います。ここで鍛えた集中力が、次に高速ネイティブ英語と対峙した時に活きてきますので、頑張ってください。綺麗に再生できるようになるまで、何度でも繰り返して。難しい場合は、スクリプトを見ながら音読する練習をしてみてください。そのあと、スクリプトなしでシャドーイングに再トライ!

リスニング日和でリスニング習慣、頑張ってください!

以下、スクリプトと抄訳です。

シャドーイング編が終わったらリプロダクション編も!

Around the world, democratic values and institutions are under threat in a way that many of us never expected to see in our lifetimes. Fear and blame is an easy political out. As I say though, while I understand how we got to this point, I completely reject that is an answer. Because there is another response.

Instead of turning inwards, we can improve the institutions that have helped hold together this long period of global peace that we live in.

Instead of austerity measures that only stretch the rich-poor divide, we can offer meaningful support – and more than just financially – to those at the bottom.

Instead of tearing down what works about our societies, we can build the system back up. We can acknowledge the areas where public policy hasn’t met the challenges of economic change, and we can do better.

One of the ways we can do this is simply by widening our idea of what prosperity means. Because if a country has been growing economically for 30 years, yet large numbers of its citizens haven’t found the benefit, is it really moving forward?

If a country has a relatively high rate of GDP growth, but it’s neglecting the things that we should all hold dear – like the health of our children, a warm, dry home , mental health services or rivers and lakes that we can swim in – then can it be said to be improving?

世界では民主主義の価値と仕組が、我々の多くが自分が生きているうちにはないと思っていた形で危機に直面しています。なぜこのような事態に陥ったのか私は理解しており、政治が恐怖と非難に走ることは簡単です。しかし私は、それが答えであるなどということは完全に拒否します。 なぜなら答えは別にあるからです。

内向きになるのではなく、長きに渡り世界的平和を支えてきた(民主主義の)制度を改善することができます。

貧富の格差を助長するだけの緊縮策ではなく、経済的手法以外でも最下層にいる人々に意義ある支援を行うことができます。

社会の中で上手くいっている仕組を壊すのではなく、システムを強化することができます。 公共政策が経済的変化の問題に対応しきれていない分野を特定し、改善することができます。

その1つの方法が、豊かさとは何かという概念を拡大することです。30年間経済成長を続けてきた国なのに、多くの国民が恩恵を感じていないとすれば、それは本当に前進なのかということです。

比較的高い経済成長率の国でも、もし守るべきものを大切にしていないとしたら、子供の健康、温かい安全な家、心の健康を守るサービス、泳いで遊べる川や湖を守れていないとしたら、それは改善と言えるのかということです。

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