no.59シャドーイング編 マイク・ジョンソン下院議長 就任スピーチMike Johnson speaks after being elected House speaker
こんにちは!本日もリスニング日和ですね!
今回のリスニング日和は、アメリカ議会下院で新議長に選出されたマイク・ジョンソンさんの就任あいさつです。2023年10月現在アメリカ議会下院the Houseで過半数を持っている=majorityは共和党Republicanなので、共和党の人が下院議長Speaker of the House に当然なるのですが、共和党内で後継者選びをするも、3週間全然決まらず、ゴタゴタしてました。そもそも前任者のケビン・マカーシーさんKevin McCarthyがやめたのも、身内のはずの共和党の人が解任動議を出して、可決されちゃったから。共和党は候補を擁立しても、下院本会議の投票で過半数を集められなかったり、候補に決まった人が辞退しちゃったり・・・ようやっと4人目のジョンソンさんが過半数+3票というギリギリで選ばれた次第です。
ちゃきちゃきの保守派でトランプ派ともいわれるジョンソンさん、知名度はまだ低く、いい人か悪い人か、注目されています。英語的には形式ばらず、フランクで親しみやすく、かといってブロークンすぎて我々には分かりづらい英語というわけでもない、背伸びせず真似しやすい一押しスピーカーです。何か新しい担当についたとき、感謝を伝えたいとき、こんなスピーチ、どうでしょうか?!
ネイティブ英語の聞き取りを強化するシャドーイング編。<一語一句精密に聞きとる力>を鍛えましょう。単語1つ1つをセパレートして聞きとれるようになったら成長を実感できるはず。
<1回聞いただけで瞬時に理解する力>を鍛えるリプロダクション編はこちら
準備:ヘッドホンをつける。自分の声を録音するレコーダー。 (英文スクリプトと日本語訳は一番最後にあります。必要に応じプリントアウトをして下さい。)
今回は冒頭から1分40秒程度までを使って練習します。
①First Shadowing 録音なし
まずは腕試し。スクリプトを見ずに初見シャドーイングをしてどこまでついていけるか、挑戦してください。ここではまだ自分の声を録音する必要はありません。英語音声を再生し、聞こえてきた音をしっかり声を出して正確に発音するよう心がけましょう。/
しっかりついていけたかな?おいてかれた時は、入れるところから再度インすればよいですよ。
②Transcript Check
英文スクリプトをみながら音声を聞き、内容を確認しましょう。聞こえていなかった単語はありますか?聞こえていたけど口が追い付かなかった部分もチェック。音読して口を慣らすとよいですよ。
③Trial Shadowing & Performance Check
さあ、繰り返し練習です!英語音声を再生し、スクリプトは見ないでシャドーイングしましょう。自分の声を録音して、全ての単語を発声できているかチェックしましょう。ついていけなかった部分、聞こえなかった音があれば、やはりスクリプトを音読してから再度挑戦するとやりやすいと思います。
④Final Shadowing
最後に仕上げのシャドーイングを。英語音声を再生し、スクリプトは見ないでシャドーイングします。この④は、翌日復習のために行うのもよいですよ。英語の音を耳で覚える、記憶の定着です。
なかなか意見統一ができず肝心の仕事もできない下院に、国民は辟易しているとのこと。最後の“I want to thank the dedicated and overwork staff of this beleaguered House.”とは、支持率最低の非難ボコボコの議会で、毎日夜遅くまで働いているスタッフへの感謝です。
丁寧にやってみると、結構骨の折れる作業ですね。でも割いた労力の文だけ、リスニング力がアップしているはず。マスターできるまで、繰り返し練習してみてくださいね。
リスニング日和でリスニング習慣、頑張ってください!
以下、スクリプトと抄訳です。
Thak you, all. First, a few words of gratitude. I want to thank Leader Jeffries. I do look forward to working on behalf of American people. I know we see things from very different points of view. But I know that in your heart you love and care about this country. You want to do what’s right. So we are going to find common ground there, all right?
I want to express my great thanks for our Speaker Emeritus Kevin McCarthy. Kevin has dedicated over two decades of his life to selfless public service, 16 of those years in this House. And you would be hard-pressed to find anybody who loves this institution more and has contributed more to it. He is the reason we are in this majority today.
His impact would be never overstated. I want to thank him for his leadership, his friendship, and selfless sacrifice that you and Judy have made so many years. You helped build it, Kevin. We owe you a great dept of gratitude.
I want to thank the dedicated and overwork staff of this beleaguered House.
皆さん、ありがとう。まず一言、感謝の言葉を。(民主党の)ジェフリーズ下院院内総務(民主党の下院トップ)に感謝したいと思います。ともにアメリカ国民のため努めるのを楽しみにしています。我々は考え方が大きく隔たっていることは知っています。でもあなたは心の中では国を思い、愛しているはず。正しいことをしたいと思っているはず。そういうところで共通項を見出しましょう、いいですね?
われらが名誉議長、ケビン・マカーシーに、最大の感謝を伝えたいと思います。ケビンは、20年あまり、無私の公僕として人生を捧げ、そのうち16年はここ下院で過ごしました。彼以上に議会を愛し、貢献してきた人を見つけるのは難しいでしょう。我々(共和党)が今日、多数派であるのは、彼のおかげです。
彼は絶大な影響をもたらしました。彼のリーダーシップ、友情、あなたとジュディ(妻)の長年の無私の犠牲に感謝します。ケビン、あなたの功績です。私たちは心から感謝しています。 四面楚歌のこの下院で懸命に残業してくれているスタッフに感謝したいと思います。