no.61シャドーイング編 カリン・ジャンピエール ホワイトハウス報道官 最後の会見White House press sec. Karine Jean-Pierre’s Last Press Conference
こんにちは!本日もリスニング日和ですね!
今回のリスニング日和は、米国バイデン政権で報道官を務めたカリン・ジャンピエールさんの退任前最後の会見です。一生懸命がんばったあとの退任・退職・お別れの言葉として、参考になさってください。耳障りよいソフトな声で滑らかで、分かりやすく、知的な言葉運びができる、プロのお仕事をしている姿を見てホレボレしてしまいます。あとこれは個人の感想ですが、彼女はとってもオシャレ!毎回、どんなお洋服を着てくるのか、楽しみでした。政権交代に伴い、WH報道官のお仕事は終わりましたが、次にどこでお目にかかれるのか、楽しみです。
ネイティブ英語の聞き取りを強化するシャドーイング編。<一語一句精密に聞きとる力>を鍛えましょう。単語1つ1つをセパレートして聞きとれるようになったら成長を実感できるはず。
<1回聞いただけで瞬時に理解する力>を鍛えるリプロダクション編はこちら no.62リプロダクション編 カリン・ジャンピエール ホワイトハウス報道官 最後の会見White House press sec. Karine Jean-Pierre’s Last Press Conference
準備:ヘッドホンをつける。自分の声を録音するレコーダー。 (英文スクリプトと日本語訳は一番最後にあります。必要に応じプリントアウトをして下さい。)
今回は冒頭から2分程度までを使って練習します。
①First Shadowing 録音なし
まずは腕試し。スクリプトを見ずに初見シャドーイングをしてどこまでついていけるか、挑戦してください。ここではまだ自分の声を録音する必要はありません。英語音声を再生し、聞こえてきた音をしっかり声を出して正確に発音するよう心がけましょう。/
しっかりついていけたかな?おいてかれた時は、入れるところから再度インすればよいですよ。
②Transcript Check
英文スクリプトをみながら音声を聞き、内容を確認しましょう。聞こえていなかった単語はありますか?聞こえていたけど口が追い付かなかった部分もチェック。音読して口を慣らすとよいですよ。
カリンの英語は英語学習者にとっては少し早めに感じるかもしれません。舌がからまっちゃう場合も多々あろうかと思います。その場合は、シャドーイングをスクリプトを見ながら、3,4回、繰り返してみてください。
③Trial Shadowing & Performance Check
さあ、繰り返し練習です!英語音声を再生し、スクリプトは見ないでシャドーイングしましょう。自分の声を録音して、全ての単語を発声できているかチェックしましょう。ついていけなかった部分、聞こえなかった音があれば、やはりスクリプトを音読してから再度挑戦するとやりやすいと思います。
④Final Shadowing
最後に仕上げのシャドーイングを。英語音声を再生し、スクリプトは見ないでシャドーイングします。この④は、翌日復習のために行うのもよいですよ。英語の音を耳で覚える、記憶の定着です。
丁寧にやってみると、結構骨の折れる作業ですね。でも割いた労力の文だけ、リスニング力がアップしているはず。マスターできるまで、繰り返し練習してみてくださいね。
リプロダクション編はこちら!no.62リプロダクション編 カリン・ジャンピエール ホワイトハウス報道官 最後の会見White House press sec. Karine Jean-Pierre’s Last Press Conference
リスニング日和でリスニング習慣、頑張ってください!
以下、スクリプトと抄訳です。
Before I even move forward to taking your questions, I want to do one of those as former Senator now, President Biden would say, one point of personal privilege here.
Today is the 537th briefing of the Biden-Harris administration. This is my 306th briefing and the final briefing of the administration. Before I get to all your questions, I just want to say a few things and also just give out a few thank yous, if that’s okay?
So we had the first briefing of this administration on Inauguration Day because President Joe Biden wanted to make clear the importance of daily press briefings and the vital role that the press plays in our democracy. President Biden believed in returning the norm of regular briefings and communicating to all of you and the American people about what we are doing and why it was important.
The President and all of us in this administration understand that a free press is a cornerstone of our nation, and that the job you do questioning leaders and holding the powerful accountable is important.
And as I said during my first briefing when I took over this role, we might not see eye to eye here in this room all of the time, and that is okay. The give and take that happens here is incredibly healthy and it is part of our democracy.
I have been honored to partake in it with all of you. Well, most of the time I’ve been honored to take it.
But in all seriousness, I also said at the first briefing I would not be here today if it were not for generations of barrier-breaking people before me. I have stood on their shoulders, I benefit from their sacrifices, I have learned excellence, and I am eternally grateful to them.
ご質問を受ける前に、上院議員出身のバイデン大統領が言うところの「個人的特権の申し立て(注)」をしたいと思います。
(注)one point of personal privilege議事進行中に個人的かつ緊急の理由で答弁を遮る際などに、この特権privilegeを使うことができる。今回は「会見の場ではあるが、報道官の個人的な思いを語らせてもらいたい」という意味。
本日はバイデンーハリス政権の537回目、私にとっては306回目、そして最後の会見です。もしよろしければ、質疑応答の前に、感謝をお伝えし、一言述べさせてください。
この政権では、就任式の日に最初の会見を行いました。バイデン大統領は民主主義においてプレスが果たす不可欠な役割と日々の記者会見の重要性を明確にしたいと考えたからです。バイデン大統領は定例会見の慣習を復活させ、政権がしていることやなぜそれが重要なのかについて皆さんや国民に伝えることを重要視しました。
大統領はじめ全ての政権メンバーは、報道の自由が我が国の基盤であり、指導者を精査し権力者の責任を問う皆さんの仕事の重要性を理解しています。
私が報道官に就任して初めての会見で述べた通り、この会見室内では時には意見が合わないこともあるでしょうし、それは問題ないのです。この場で生じるギブ・アンド・テイクは極めて健全であり、民主主義の一部なのです。
皆様方とこの場に参加できたのは、私にとって名誉でありました。まあ、毎回ではなかったですが・・・
話を戻しますと、その最初の会見では、私の前に、何世代にもわたって障壁を打破してきた人々がいなければ、自分は今日、ここにはいなかったとも述べました。彼らの偉業が私を作り、その犠牲に恩恵を得て、偉大さを学び、彼らに対する感謝が尽きることはないでしょう。