シャドーイング編

no.7 シャドーイング編 ニッキー・ヘイリー氏 Speech by Governor Nikki Haley

こんにちは!本日もリスニング日和ですね!

今回のリスニング日和は、2018年まで米国の国連大使を務めたニッキー・ヘイリーさんが2012年に共和党の党大会で行った演説です。当時はサウスカロライナ州知事で、共和党期待の女性リーダーとして登壇しました。インド系移民の娘として生まれ、サウスカロライナ州では初の女性知事、マイノリティ出身知事、また当時は全米最年少知事でした。バランスのとれた政治家で言うべきことはしっかり言うタイプ。スピードはやや早めですが、話の組み立てが大変分かりやすく、艶とも言える滑らかさを感じるスピーキングはとても魅力的です。

ネイティブ英語の聞き取りを強化するシャドーイング編。<一語一句精密に聞きとる力>を鍛えましょう。単語1つ1つをセパレートして聞きとれるようになったら成長を実感できるはず。

<1回聞いただけで瞬時に理解する力>を鍛えるリプロダクション編はこちら

準備:ヘッドホンをつける。自分の声を録音するレコーダー。 (英文スクリプトと日本語訳は一番最後にあります。必要に応じプリントアウトをして下さい。)

今回は最初の2分間を使用して練習します。

①First Shadowing

英語音声を再生し、スクリプトは見ず、聞こえてきた音をしっかり声を出して正確に発音する。腕試しです。ここではまだ自分の声を録音する必要はありません。

シャドーイングの詳しい説明はこちら

②Transcript Check

英文スクリプトを見ながら英語音声を聞き、内容を確認する。

③Trial Shadowing & Performance Check 

英語音声を再生し、スクリプトは見ないで再度シャドーイング。聞こえてきた音をしっかり声を出して正確に発音する。しっかり発音できているか、抜けている音はないか、聞きとれていない箇所はないか、確認するため、自分の声を録音しておき、スクリプトと照らし合わせてチェックする。

④Training Shadowing ここが一番重要!

③で正確に発音できなかった部分を再度練習する。必要ならスクリプトを見ながらシャドーイングして、最終的にスクリプトを見ないでもついていけるまで練習する。自分の声を録音して確認する。

いかがですか?できてました? 今回は拍手がはいったりして、少し余裕がありますね。 ヘイリーさん、時々噛んでますが、そこは真似しないでもダイジョブです。真似したってダイジョブですけど。

⑤Final Shadowing 

仕上げのシャドーイング。英語音声を再生し、スクリプトは見ないでシャドーイングする。録音した自分のパフォーマンスを再生しチェックする。

ヘイリーさんの英語は速いところはトコトン速く、強調すべきところはゆっくり発音するのが特長。また、いい感じにポーズを入れてリズムよく話します。

シャドーイングではそういうところもしっかり真似して下さいね。メリハリあるスピーキングは聞く側にとって理解しやすく、退屈させずに集中力を保つことができます。

ノンネイティブの人がスピーキングを上達させるポイントは、そういうところが予想以上に大切です。発音自体はカタカナちっくだとしても、リズムやイントネーション次第でスピーチの名手になれるのです。逆に日本語を話すみたいな調子で英語を話してしまうと、どんなに正確な発声をしても、心を掴むスピーキングにはならないです。

リスニング日和でリスニング習慣、頑張ってください!

以下、スクリプトと抄訳です。

シャドーイング編が終わったらリプロダクション編も!

I am the proud daughter of Indian immigrants who reminded my brothers, my sister and me every single day how blessed we were to live in this country. They loved the fact that only in America, we could be as successful as we wanted to be and nothing would stand in our way.

My parents started a business out of the living room of our home and, 30-plus years later, it was a multimillion dollar company. But there wasn’t a single day that was easy and there wasn’t a single day my Mom and Dad didn’t put everything they had into making that business.

So, President Obama, with all due respect, don’t tell me that my parents didn’t build their business.

Almost forty-five years after my parents first became Americans, I stand before you and them tonight as the proud governor of the state of South Carolina.

We build things in the Palmetto State. We build planes. We build cars. We have three of the four largest tire producers in the world and are about to become the number one tire-producing state in the country. And not too long ago, The Wall Street Journal said, “Anyone still thinking the U.S. has lost its manufacturing chops hasn’t been to South Carolina.”

We have so much potential and so much to be proud of. But like so many states, we have our challenges, whether they be unemployment or education or poverty. And like so many of my fellow governors, I work day in and day out to try and improve the lives of the people of my state.

私はインド系移民の誇り高き娘です。両親は私達兄弟にこの国に住めることがいかに幸運かを毎日言い聞かせました。 両親は自分たちが目指す成功を手にできるのは唯一米国だけであり、行く手を阻むものはなにもないという事実を愛していました。

両親は自宅のリビングで起業し、30年余りで巨大企業へと育てあげました。 しかし、彼らが楽をした日など1日もなく、母と父が会社のために全力を尽くさなかった日など1日もありません。

なのでオバマ大統領、失礼ですが、両親がビジネスを築き上げたわけではないなどと、私に言うのはおよしなさい。

両親が米国人になって45年弱。私は今夜、サウスカロライナ州の誇り高き知事として、両親と皆さんの前に立っています。

パルメット州(サウスカロライナ州)ではものづくりが盛んです。飛行機も自動車も作っています。 世界の4大タイヤメーカーのうち3社が我が州にあり、タイヤ生産ではまもなく全米第1位になります。 つい最近、ウォールストリートジャーナルの記事に「米国が製造業の才を失ったとまだ思っている人はサウスカロライナに行ったことがないのだ」とありました。

私達にはこれほどのポテンシャルと、これほどの誇りに思えるものがあるのです。 しかし、他の多くの州同様、私達にも失業、教育、あるいは貧困といった課題はあります。そして他の多くの知事仲間達と同様に、私も州民の生活を改善するため日々努力しています。

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