シャドーイング編

no.9シャドーイング編 テリーザ・メイ氏 Final Speech by Prime Minister Theresa May

こんにちは!本日もリスニング日和ですね!

今回のリスニング日和は、英国のテリーザ・メイさんが首相を辞める時に官邸前で行った最後のスピーチです。夫のPhillipさんを伴いDowning Street(首相官邸がある通りの名前)にて挨拶をしました。簡潔でありながら端正な言い回しを重ねる挨拶、かつ、首相以外の皆様も使える汎用性の高い挨拶フレーズがちりばめられています。マスターすればキチンと感のある挨拶ができるようになりますよ。

ネイティブ英語の聞き取りを強化するシャドーイング編。<一語一句精密に聞きとる力>を鍛えましょう。単語1つ1つをセパレートして聞きとれるようになったら成長を実感できるはず。

<1回聞いただけで瞬時に理解する力>を鍛えるリプロダクション編はこちら

準備:ヘッドホンをつける。自分の声を録音するレコーダー。 (英文スクリプトと日本語訳は一番最後にあります。必要に応じプリントアウトをして下さい。)

①First Shadowing

英語音声を再生し、スクリプトは見ず、聞こえてきた音をしっかり声を出して正確に発音する。腕試しです。ここではまだ自分の声を録音する必要はありません。

シャドーイングの詳しい説明はこちら

②Transcript Check

英文スクリプトを見ながら英語音声を聞き、内容を確認する。

③Trial Shadowing & Performance Check 

英語音声を再生し、スクリプトは見ないで再度シャドーイング。聞こえてきた音をしっかり声を出して正確に発音する。しっかり発音できているか、抜けている音はないか、聞きとれていない箇所はないか、確認するため、自分の声を録音しておき、スクリプトと照らし合わせてチェックする。

④Training Shadowing ここが一番重要!

③で正確に発音できなかった部分を再度練習する。必要ならスクリプトを見ながらシャドーイングして、最終的にスクリプトを見ないでもついていけるまで練習する。自分の声を録音して確認する。

正しい方法で出来てますか?守るべきポイント!

その1:しっかり発声する。

その2:英語のリズム、イントネーションを忠実に再現する。

その3:一字一句、正確に発音する。

⑤Final Shadowing 

仕上げのシャドーイング。英語音声を再生し、スクリプトは見ないでシャドーイングする。録音した自分のパフォーマンスを再生しチェックする。

リプロダクション編では今回のスピーチのフレーズを一般的なスピーチにも活かす提案をしています。是非、リプロダクション編も頑張ってください!

リプロダクション編はこちら

リスニング日和でリスニング習慣、頑張ってください!

以下、スクリプトと抄訳です。

I am about to go to Buckingham Palace to tender my resignation to Her Majesty the Queen and to advise her to ask Boris Johnson to form a new administration.

I repeat my warm congratulations to Boris on winning the Conservative leadership election. I wish him and the Government he will lead every good fortune in the months and years ahead. Their successes will be our country’s successes, and I hope that they will be many.

Their achievements will build on the work of nearly a decade of Conservative or Conservative-led government. During that time our economy has been restored, our public services reformed, and our values defended on the world stage. Of course, much remains to be done – the immediate priority being to complete our exit from the European Union in a way that works for the whole United Kingdom. With success in that task can come a new beginning for our country – a national renewal that can move us beyond the current impasse into the bright future the British people deserve.

To serve as Prime Minister of the United Kingdom is the greatest honour. The heavy responsibilities are outweighed by the huge potential to serve your country. But you achieve nothing alone.

And as I leave Downing Street, my final words are of sincere thanks. To my colleagues in Government and Parliament. To everyone in the building behind me and across the Civil Service. To the men and women of our armed forces and security services. And to the public servants in our schools, our NHS, our police and the other emergency services. All are inspired by the noble wish to serve their country in the national interest.

I also want to thank the British people. Everyone who loves our great country, who works hard for their family and wants their children and grand-children to enjoy greater opportunity than they did. Thank you for putting your faith in me and giving me the chance to serve.

This is a country of aspiration and opportunity and I hope that every young girl who has seen a woman Prime Minister now knows for sure that there are no limits to what they can achieve.

Finally and most of all, I want to thank my husband Philip – who has been my greatest supporter and my closest companion.

I think the answer to that is I think no.

I am about to leave Downing Street but I am proud to continue as the Member of Parliament for Maidenhead. I will continue to do all I can to serve the national interest. And play my part in making our United Kingdom – a great country with a great future – a country that truly works for everyone.

私はこの後、女王陛下への辞表の提出とボリス・ジョンソン氏への組閣指示の助言のため、バッキンガム宮殿へ向かいます。

ボリスの保守党代表戦勝利に改めて心からお祝いを申し上げます。新首相および彼の新政権が幸運に恵まれますよう祈っています。彼らの成功は我が国の成功であり、多くの成功が訪れることを願います。

新政権は、これまでの10年近くに及ぶ保守党政権及び保守連立政権の仕事を引き継ぐことになります。この間、我が国の経済は回復し、公共サービス改革が行われ、世界の舞台では我々の価値観を守りました。 無論、多くの仕事が残っています。目前の課題は国全体に恩恵をもたらす形でEU離脱を完了することです。 その仕事を成功裏に収めることは我が国に新たな始まりをもたらすでしょう。現在の膠着状態を脱し、英国国民にふさわしい明るい未来へと進む国家の再生です。

首相としての勤めは最高の名誉です。国に奉仕できる莫大な可能性はその重責を上回ります。しかし独りでは何も出来ません。

ダウニングストリートを去るにあたり、心からの有難うを最後の言葉と致します。 政府と議会の同僚へ。 この建物(官邸)のスタッフはじめ全ての政府職員へ。 イギリス軍及び治安機関の皆さんへ。 学校、NHS国民保健サービス(英国の公立病院システム)、警察等すべての緊急サービスで働く皆さんへ。 彼ら全員、国益のため公僕になろうという崇高な志を胸にする人達です。

また、全ての英国国民にも感謝したいと思います。 私を信じ、奉仕の機会を与えてくださり有難うございます。 偉大な我が国を愛し、家族のため懸命に働き、子や孫が今よりも大きな機会を享受することを願うすべての国民へ感謝を伝えます。

英国は大志と機会の国です。女性首相を見たすべての女の子は自分の可能性に限界は無いことを知っているはずです。

最後になりましたが、私にとって最大の支援者であり親友、夫のフィリップに誰よりも感謝を伝えたいと思います。

(遠くから聞こえる叫び声に答えて) 答えはノーですね。

私はダウニングストリートを去りますが、メイデンヘッド選挙区選出の議員としての活動を誇りをもって続けます。これからも国益に貢献すべく全力を投じます。そして、偉大な未来がある偉大な国、我が英国を真に全ての国民のための国とすべく本分を尽くして参ります。

no.9シャドーイング編 テリーザ・メイ氏 Final Speech by Prime Minister Theresa May はコメントを受け付けていません