シャドーイング編

no.47シャドーイング編 ブリンケン米国務長官会見 Secretary of State Anthony Blinken on No-Fly Zone over Ukraine

こんにちは!本日もリスニング日和ですね!

今回のリスニング日和は、米国のブリンケン国務長官の会見です。国務長官というのは外務大臣にあたりますね。ここのところウクライナ危機が続いているので、ニュースもウクライナ一色で、リスニング日和もウクライナばかり。ウクライナがNATO北大西洋条約機構に対し自国上空を飛行禁止にしてほしいと要請しましたが、それは出来ないという理由を説明しています。NATO軍機がロシア軍機を撃墜したら大変なことになるのだそう。それと後半は、エネルギー制裁energy sanctions、つまりロシア産原油を輸入禁止にすることについて話しています。

ブリンケンさんは今回の練習で使う発言のように原稿なしで自分で話している時も、原稿読んでる時も、同じくらい結構早口です。しかもどっちも無駄な言葉が入っていない効率的で仕上がってる文章で話します。なので通訳するときに集中が必要。一方で話がとっても分かりやすいという素敵な人でもあります。こんな風に頭がよい人風に話したいなといつも思います。どんな感じか、是非聞いてみてください!途中で記者の質問が入りますので、それもおまけにがんばって!むしろ息抜きになります。

ネイティブ英語の聞き取りを強化するシャドーイング編。<一語一句精密に聞きとる力>を鍛えましょう。単語1つ1つをセパレートして聞きとれるようになったら成長を実感できるはず。

<1回聞いただけで瞬時に理解する力>を鍛えるリプロダクション編はこちら

準備:ヘッドホンをつける。自分の声を録音するレコーダー。 (英文スクリプトと日本語訳は一番最後にあります。必要に応じプリントアウトをして下さい。)

①First Shadowing 録音なし

まずは腕試し。スクリプトを見ずに初見シャドーイングをしてどこまでついていけるか、挑戦してください。ここではまだ自分の声を録音する必要はありません。英語音声を再生し、聞こえてきた音をしっかり声を出して正確に発音するよう心がけましょう。

しっかりついていけたかな?おいてかれた時は、入れるところから再度インすればよいですよ。/

シャドーイングの詳しい説明はこちら

②Transcript Check

英文スクリプトをみながら音声を聞き、内容を確認しましょう。聞こえていなかった単語はありますか?聞こえていたけど口が追い付かなかった部分もチェック。音読して口を慣らすとよいですよ。

③Trial Shadowing & Performance Check 

さあ、繰り返し練習です!英語音声を再生し、スクリプトは見ないでシャドーイングしましょう。自分の声を録音して、全ての単語を発声できているかチェックしましょう。ついていけなかった部分、聞こえなかった音があれば、やはりスクリプトを音読してから再度挑戦するとやりやすいと思います。

④Final Shadowing 

最後に仕上げのシャドーイングを。英語音声を再生し、スクリプトは見ないでシャドーイングします。この④は、翌日復習のために行うのもよいですよ。英語の音を耳で覚える、記憶の定着です。

丁寧にやってみると、結構骨の折れる作業ですね。でも割いた労力の文だけ、リスニング力がアップしているはず。マスターできるまで、繰り返し練習してみてくださいね。

リプロダクション編はこちら!

リスニング日和でリスニング習慣、頑張ってください!

以下、スクリプトと抄訳です。

SECRETARY BLINKEN: With regard to the no-fly zone, I think you heard NATO Secretary General Stoltenberg speak to this earlier today.  One of the responsibilities we have, even as we are doing everything we can to give the Ukrainian people the means to defend themselves effectively against Russia, we also have a responsibility, as the secretary general said, to ensure that the war doesn’t spill over even beyond Ukraine.  And again, because I think he put it so well, as he noted, the only way to actually implement something like a no-fly zone is to send NATO planes into Ukrainian airspace and to shoot down Russian planes, and that could lead to a full-fledged war in Europe. President Biden has been clear that we are not going to get into a war with Russia.

QUESTION:  Are you considering energy sanctions against Russia?  Because realistically, how can the West defeat Putin Ukraine when the West also pays Putin up to $700 million a day in oil, gas, and coal? 

SECRETARY BLINKEN:  There is no strategic interest in reducing the global supply of energy.  The immediate effect would be to raise prices at the pump for Americans and also to pad Russian profits with rising prices. So we’ve been carving out payments for energy trade and transport from the sanctions that we’ve been implementing.  But we have a strong interest – we and our allies – in degrading Russia’s status as a leading energy supplier.  Over time, this would be a profound strategic shift.  That’s why Nord Stream 2 was shut down.  That’s why we’re surging LNG to Europe right now to help accelerate its diversification away from Russian gas.  It’s why we’re denying critical technologies to Russia for further energy exploration going forward through the export controls we’ve put in place.  This is part of a process to reduce reliance, dependence on Russian energy.

ブリンケン長官:飛行禁止区域については、皆さん今日、ストルテンベルグNATO事務総長の話を聞いた通りです。米国は、ロシアからの攻撃から効率的に自国を防衛するための手段をウクライナの人々に提供すべく、すでに全力を尽くしてはいますが、他にも果たすべき責任があります。事務総長の言った通り、戦争がウクライナ以外に飛び火するのを防ぐことです。事務総長がとても的確に説明していたと思いますが、飛行禁止などを実施する際の唯一の手段として、NATO軍機をウクライナ空域に送り、ロシア機を打ち落とすことになります。それをやるとヨーロッパで全面的な戦争が起きかねません。バイデン大統領は、米国がロシアと戦争しないことを明確にしています。

記者:ロシアに対するエネルギー制裁は検討していますか?実際問題、欧米がロシアに原油・天然ガス・石炭の代金1日7億ドルを支払っている中で、どうやってプーチン氏に勝てるのでしょうか?

ブリンケン長官:世界のエネルギー供給を減らしても、戦略的利益はありません。エネルギー制裁を実施すれば、即、原油価格が上昇し、米国内ではガソリン価格が上昇、ロシアには利益をもたらします。これまでに実施した制裁から、エネルギー取引と輸送にかかわる支払いを除外しているのは、そういう理由です。しかし、米国および同盟国は、主要なエネルギー供給者という地位からロシアを引き下ろすことに強い関心を持っています。長期的には大きな戦略的シフトが起きるでしょう。そのために、ノルドストリーム2を阻止し、ヨーロッパのロシア産ガス依存解消を加速させるためLNG供給を強化しているのです。そのために、今後のエネルギー掘削に必要な重要技術のロシア移転を阻止する輸出規制を実施しているのです。いずれもロシア産エネルギーへの依存を減らすプロセスの一部です。

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