シャドーイング編

no.45シャドーイング編 バイデン米大統領 一般教書演説 President Biden’s State of the Union Address on Burn Pit Pollution

こんにちは!本日もリスニング日和ですね!

今回のリスニング日和は、米国のバイデン大統領です。バイデン氏は大統領就任前のno.17シャドーイング編no.18 リプロダクション編で一度登場していますが、今回は初めての一般教書演説を練習に使いましょう。

一般教書演説State of the Union Address は、年頭に大統領が行う議会演説で、State of the Union=国の現在の状況について語り、これまでの政策の成果と今後の計画を明らかにするスピーチです。4年間の任期の中で3回やります。就任1年目にも一応やるんですが、これは一般教書とは呼ばず、ただの議会演説Address to Congressです。やってることは同じなんですけど。

2022年の一般教書は、ロシアによるウクライナ軍事侵攻直後のため、ウクライナ問題に多くの時間を割きましたが、今回練習に使うのは、米軍駐屯地でのごみ焼却による健康被害問題について話している部分です。イラクやアフガニスタンなど、アメリカ軍が海外で駐留する際、穴を掘って中でごみを燃やして処理するのですが、軍事廃棄物もジャンジャン放り込んでまして、それがアメリカ兵の人たちが帰国後にガン等になっている原因ではないか、と指摘されています。バイデンさんは脳腫瘍で長男を亡くしましたが、彼も軍人でイラクにいっていました。そのことにも演説中に触れています。世界一出世したスピーチライターが書いた、一流のスピーチ訓練を受けてる大統領による演説で、シャドーイングがんばりましょう!

ネイティブ英語の聞き取りを強化するシャドーイング編。<一語一句精密に聞きとる力>を鍛えましょう。単語1つ1つをセパレートして聞きとれるようになったら成長を実感できるはず。

<1回聞いただけで瞬時に理解する力>を鍛えるリプロダクション編はこちら

準備:ヘッドホンをつける。自分の声を録音するレコーダー。 (英文スクリプトと日本語訳は一番最後にあります。必要に応じプリントアウトをして下さい。)

冒頭から 2分03秒程度を使って練習していきます。

①First Shadowing 録音なし

まずは腕試し。スクリプトを見ずに初見シャドーイングをしてどこまでついていけるか、挑戦してください。ここではまだ自分の声を録音する必要はありません。英語音声を再生し、聞こえてきた音をしっかり声を出して正確に発音するよう心がけましょう。

しっかりついていけたかな?おいてかれた時は、入れるところから再度インすればよいですよ。

シャドーイングの詳しい説明はこちら

②Transcript Check

英文スクリプトをみながら音声を聞き、内容を確認しましょう。聞こえていなかった単語はありますか?聞こえていたけど口が追い付かなかった部分もチェック。音読して口を慣らすとよいですよ。

③Trial Shadowing & Performance Check 

さあ、繰り返し練習です!英語音声を再生し、スクリプトは見ないでシャドーイングしましょう。自分の声を録音して、全ての単語を発声できているかチェックしましょう。ついていけなかった部分、聞こえなかった音があれば、やはりスクリプトを音読してから再度挑戦するとやりやすいと思います。

④Final Shadowing 

最後に仕上げのシャドーイングを。英語音声を再生し、スクリプトは見ないでシャドーイングします。この④は、翌日復習のために行うのもよいですよ。英語の音を耳で覚える、記憶の定着です。

丁寧にやってみると、結構骨の折れる作業ですね。でも割いた労力の文だけ、リスニング力がアップしているはず。マスターできるまで、繰り返し練習してみてくださいね。

リプロダクション編はこちら!

リスニング日和でリスニング習慣、頑張ってください!

以下、スクリプトと抄訳です。

These burn pits that incinerate waste, the waste of war, medical, and hazardous material, jet fuel, and so much more. And they come home, many of the world’s fittest and best trained warriors in the world, never the same — headaches, numbness, dizziness. A cancer that would put them in a flag draped coffin. I know.

One of those — one of those soldiers was my son, Major Beau Biden. I don’t know for sure if the burn pit that he lived near that his hooch was near in Iraq and earlier than that in Kosovo is the cause of his brain cancer, the disease of so many other troops, but I am committed to find out everything we can, committed to military families like Danielle Robinson from Ohio, the widow of Sergeant First Class Heath Robinson.

He was born a soldier, Army National Guard, combat medic in Kosovo and Iraq, stationed near Baghdad just yards from burn pits the size of football fields. Danielle is here with us tonight. They loved going to Ohio state football games.

And they love building LEGOs with their daughter, but cancer from prolonged exposure to burn pits ravaged Heath’s lungs and body. Danielle says Heath was a fighter to the very end. He didn’t know how to stop fighting, and neither did she. Through her pain she found purpose to demand that we do better. Tonight, Danielle , we are going to do better.

こうした焼却穴では、戦争の廃棄物、医療廃棄物、危険物質を焼却します。ジェット燃料や、その他にも色々燃やします。世界最高の訓練で鍛え上げられた戦士達は、別人になって帰国します。頭痛、しびれ、めまい。ガンを煩い、国旗のかかった棺に入ることになる。私は知っています。

私の息子もその1人でした。ボー・バイデン少佐。イラクに派遣され、焼却穴の近くに宿泊していたこと、また以前のコソボ派遣が、彼の、そして数多くの兵士の死因である脳腫瘍の原因になったのか、確信はありません。しかし、私は可能な限り調査を進めることを、亡くなったヒース・ロビンソン軍曹の妻、オハイオ州のダニエル・ロビンソンさんのような多くの兵士の家族に対して誓います。

彼は生まれながらの兵士でした。陸軍州兵部隊の戦闘衛生兵としてコソボとイラクに派遣され、バグダッド駐屯時はフットボール場大の焼却穴からわずか数ヤードに住んでいました。妻のダニエルさんが、今晩こちらにいらしています。ご家族でオハイオ州立大のフットボールの試合を見に行くのが好きだったそうです。

お嬢さんとレゴをするのも好きだそうです。しかし、焼却穴のそばに長期間滞在したことによるガンがヒースさんの肺と体を破壊しました。ダニエルさんは、ヒースさんが最後まで戦士だったと話しています。彼は戦い続けるのをやめる術を知りませんでした。そして彼女も同じです。苦しみの中から生きる目的を見出しました。対応を改善せよと声を上げることです。ダニエル、私たちは、対応を改善します。

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